3階機器据付完了

進捗報告

5月28日時点、3階の機器と鉄骨は、然るべき場所に無事収まり、棚足場の復旧も完了しました。
今後の上部の作業としては、翌週からの屋根木躯体工事の開始を待つのみというところです。

内部の方では、1階から内装下地が進んでおり、週中頃から外部サッシを取り付けていく予定です。

上の状況写真は、5月25日に3階の機械室に防災用発電機やタンク、空調機等を設置している状況です。
本作業のために投入したのは、70t吊りオルテレーンクレーン、黄色のクレーンです。

ブームやウェイトの組立で1時間、作業2時間半、解体で1時間。
半日で、お役目を果たして、お帰りになりました。
なんとももったいないように思われますが、その能力を存分に発揮してもらいました。


オルテレーンクレーンとしては、かなり小さい部類の型式になります。
現場に常駐している50t吊ラフタークレーンと比較して、ブームが特別長いわけでもなく、車体はむしろ短いにも関わらず、能力は段違いに高いです。

その秘密は、カウンターウェイトと、それを受けるだけの強度をもったシャーシの重量にあります。
今回は、12tのウェイトを搭載しています。
この構造を利用して、重たい荷物をより遠くに吊り込むことが出来きます。


一般的なラフタークレーンの場合、前方のみ能力を最大限引き出す、前方特別性能があります。
目的物が前方になるようクレーンを配置し、後方になるエンジンをウェイト代わりにする方法です。

それに対して、オルテレーンクレーンは、操縦席本体にウェイトを搭載できるため、360度同じ能力が発揮できるというわけです。
厳密に言えば、シャーシの重量を利用する後方特別性能?のような考え方もあるそうですが、カタログの範疇を超えるので、メーカーによる計算が必要です。
そこまでシビアな検討になる時は、迷わずメーカーさんにお願いしようと思います。